私達の生活環境はデザインされたモノにいつも囲まれています。
この環境こそが、グラフィックデザインにおいても
人々に大きな影響を与えることの出来る場なのです。
視覚伝達(ビジュアルコミュニケーション)とも呼ばれるグラフィックデザインは
認識された情報が瞬時にして人々の次の行動をも左右し
また、膨大な情報が錯綜する中で惑わされている人々に方向を
指し示すこともできるのです。
一方的な情報を表現することはたやすく、情報の受け手もすぐに理解します。
しかしながら解答を見せてしまったものには興味が湧かず、
感覚や感性を刺激するものがなければ、それ以上近寄ってきてはくれません。
大切なのは、認識できるメッセージと感じるメッセージを併せ持つことで、
表現されたものはヒントであり、内なるメッセージへの入口であるべきです。
単純化された暗号ほど人々を引きつけ答えを見つけだそうとするものです。
正解を用意せずとも、受け手はそれぞれの答えを見つけ出せるはずです。

作るという行為に創り出すという行為をプラスすることにより造り出されたものこそが
最大のデザイン力を発揮することができる。
私たちは創りつづけることを大切に今後もデザインに相対していこうと思っています。